BRM927まとめ

長いところ、放置していたブルベの時のレポートを完結しておきます。

BRM927泉佐野−600(No3)


夕闇の迫る中、ひたすら42号線を走り続けます。
夜の間は休憩するたびにご一緒する機会が多かった初老の方と一緒に走らせていただけることになりました。
途中で休憩するごとに交互に先頭を交替しながら走っていました。
その方、AUDAXの認定が無くなる前の琵琶湖ブルベからずっと走られているベテランの方でした。
近畿のブルベだけでなく、あちこちに参戦されているそうです。
その方のペースは、私の普段の走るペースよりはかなり速かったです。
でも、不思議なもので後ろを走っているときはついていけます。
私が先頭を走っていたときの方がペースが遅かったくらいですが、何とか頑張って引き続けます。
ただ、ラチェット音が断続的に聞こえてくるので、足を十分に残しているという印象を受けました。
それに私はエンドの横にミラーをつけていたのでついてきているのを目視で確認できました。
逆のときは、私のホイールのラチェット音が全くしないタイプなので足を休めているのか全く分からないのでかなり走りにくかったと思います。
それに私の脚質がかなりヒルクライマーよりなので、登りになるとたびたび追い越してしまうんです。
登りきった後は足の疲れもあって惰性で下ってしまうので、すぐに追いつきますが。
そういうことを何度か繰り返して、日が変わる頃にPC3の道の駅 紀伊長島マンボウにたどり着きます。

ここまでで、331キロ近くを走ったことになります。
足も疲れて筋肉が痛いし、何よりも堪えたのが腕の痛みです。
手首が痛いのと肩の痛みが激しくてほとんどフラット部分を握って走ってました。
この道の駅でウェアをPAOPAOジャージに着替えて、しばしば仮眠体制に入ります。
エマージェンシーシートに身を包み、横になりますがなかなか寝られません。
体が痛くて寝つかれなかったのもあるけれど、時々、到着される方や出発される方の声などが聞こえるので気持ちばかりが焦ってきます。

BRM927泉佐野−600(No4)

気温もますます下がってきて、エマージェンシーシートぐらいでは役に立たなくなってきます。
役に立たないと言えば嘘になるんだけど、くるまって寝ているので風に煽られてめくれてくることがあるんです。
そして寒くなって目が覚める。
それに私、元々寝付きが良くないタイプなんです。
特にこういう特殊な環境だと尚更です。
それにあと半分近く残っていて、しかもこれからますます体力が消耗していくことを考えると少しでも元気なうちに、先に進んでいた方が得策だと思いました。
そこで、夜の間、一緒に走られていた方と分かれて一人で次のPCに向かって進みます。
ここからが正念場でした。
少し仮眠したのと、出発前に塗りたくったサロメチールの効果で体の痛みも幾分和らいでいたので少しは、走りやすくなりました。
ただ、道が真っ暗闇なんですよ。
おまけに、相変わらずアップダウンの繰り返し。
かなり、単調になりがちです。
そして、何もないところにぽつんと立っている電話ボックス。
なんなんでしょうね。
昼間でも滅多に車が通らないような道を進んでいきます。

途中、火葬場と書かれた案内標識のあるところを通りかかります。
その近くには、照明も何もないトンネル。
昼間でもかなり、不気味や組み合わせなのに丑三つ時にこんな所を通るなんて。
これだったら、案内通りに夜が明けるまで待ってから走った方が良いなと思ったけれど後の祭りです。
途中で空腹を覚えたのですが、コンビニも何もないところだったので我慢しながら、次のPCであるファミリーマートにたどり着きます。
ここまででやっと385キロ。
まだ、200キロ近く残ってます。

BRM927泉佐野−600(No5)

PC4のファミリーマートで、いくらかは体力が回復しました。
サロメチールをここでも塗りたくったし。
かなり明るくはなってきているが気温が相変わらずに低いのでアームウォーマは外せません。
スタートしてから道は段々と山の方に上っていきます。
名前はサニーロードときれいな名前なのに、それとは裏腹にアップダウンの繰り返し。
脚力が残っているときならば、景観も良いので絶好のサイクリングスポットです。
でも、天気が曇っていて気温が上がってこないので走りにくかったとしか意識がありません。
ここで、DNFしてもいいかなとおもったぐらいです。
アップダウンを何度となく繰り返した威力がヘロヘロになった頃、ようやく開けたところに出てきました。
看板にも松阪とか牛銀の文字が見えてきますw
立ち寄って、食べようかなと一瞬、思ったけれど我慢してそのまま行きます。
開けた街中を走っていると信号ばっかりで走りにくかったです。
それでも、それまでの登っては下りがない分だけ気分がましです。
よたよたと走行し続けるしかありませんでした。
途中、県庁の近くのローソンに立ち寄りました。
確か、津だったかな。
ここで、からあげとカルピスウォーターを購入。
いつもと同じくハウスカードで支払おうとすると、使えませんだって(メ-_-)
使える!と文句を言うとそのまま、処理をしてくれたけれど。
マジで切れようかとおもった。
疲れもピークに達しているのに。
そこからさらに行くと、PC5の関のサークルKです。
ここに到着した時間は10時37分。
累積で460キロ近くを走ってます。

BRM927泉佐野−600(No6)

PC5でしばらく休憩していると、ロータ氏がやってきました。
同行しているスタッフの方も一緒です。
確か、PC4でも前後して入ってきてたような。
同行している方はともかくロータ氏。
夕べは寝られなかったようで、かなりお疲れのようでした。
いきなりエマージェンシーシートに身をくるみ、睡眠体制に入ります。
旧道25号にはいるといきなり路面が悪くなります。
未舗装な箇所があるために慎重に先を進みます。
何せ、今回、チューブレスタイヤを使っているのでパンク=即リタイヤを意味しますから。
まあ、タイヤシーラントを持っていたので運が良ければ対応できたでしょうけれど。
針に行くまでがきついと言われていたけれど、きついと思ったのは最初だけだったので峠を乗り越えたと思いました。
だって、伊賀を超えて山添村まではずっと下り坂が続いていたから。
それもご機嫌な下り坂をです。
伊賀市内で、道を間違って引き返している途中に夜間、一緒だった方が追いついてくれました。
この方、針まで一緒に行ってくれることになりました。
ずっと、先頭を引っ張ってくれて助かりました。
一度、自動販売機でジュースを買っているとがちゃんと音がしました。
どうやら、車が通った風圧でトルメンタが倒れてしまったようです。
その衝撃でチェーンが外れてしまって、私のスタートが若干遅れてしまったとき、わざわざ、様子を見に戻ってきてくれました。
それと山添村の急坂を上っているときも何か時をかけていただき助かりました。
そんなこんなで、最後のPC針トラックステーションにたどり着きました。
ゴールまで約90キロ近くを残すだけとなりました。 

BRM927泉佐野−600(No7)

針トラックステーションで遅めの昼食を取りました。
ここから天理市内までは下り坂です。
さっきまでの苦労なんて嘘のように、快適なダウンヒルが始まります。
葛城山を下っているような感じだったので普段通りのライン取りを取って下りていったらいつのまにか、はぐれちゃってました。
下っているとき気持ちE〜。
それまでの疲れも吹っ飛ぶようです。
でも、その楽しみも長くは続きません。
天理市内で平地になり、自分の力で漕がなければならなくなりました。
そしてルートを間違えたのか次の曲がるところが分からなくなり途方に暮れていると、一人のブルベライダーと出会いました。
この方とは脚力があっていたのか、PCで何度となくお会いしていた方です。
私と同じようにミスコースしていたようで、道を探している途中だったようです。
ここから先は、この方と一緒に行くことになります。
この時点ではまだ、GPSのナビゲートが何とか機能していたので途中まで私が先を誘導していました。
土師の里近くで、ルート表示がおかしくなります。
設定していたルートを表示しなくなったのです。
道もしないにはいっていたので複雑になってました。
仕方がないので、先導をお願いしました。
この時点では、腕力も限界に達していてほとんどフラット部分を握ることしかできませんでした。
それでやっちゃいました。
信号で止まるときに立ちごけ
ふらふらっと、車の方に転けちゃいました。
幸い、信号待ちしていたのと転けるときに車に手をついたので派手に転けなかったのでダメージはありませんでした。
でも、この時にディレイラーの調子がおかしくなったんでしょうか。
リアの変速がしっかり機能しなくなりました。
インナーのロー側の変速が正常に決まらなくなったのです。
それでも、何とか走れるからましだと思い走り続けます。
いつの間にか、4人の集団になります。
先頭を誘導してくれる方はこの近くの地理にかなり明るい方のようで複雑な市内を苦もなく走行されます。
でもスピードが速いんです。
渋滞している車の横をちゃちゃっと行っちゃうんです。
飛ばしませんと行っていたのに〜〜。
さすがに、集団走行ではフラット部分を持っていると命の危険になるので、何とかブラケット部分に持ち直して必死になってついていきます。
河内長野に到着すると、祭りが行われていました。
だんじり祭りだったみたいです。
道路を閉鎖してだんじりが、進んでいきます。
そのお陰でしばらく足止めを食らいました。
ここから先は170号を進行します。
天理から先、ずっと上っていた道もようやく、下りに入ってくれました。
ここからは、下っては上りの繰り返しが続きます。
疲れもピークに達していて、下りはともなく上りで置いて行かれるようになってきました。
時々、雨もぱらついてきます。
疲労も限界に達していたので、ひとりだけコンビニに立ち寄りました。
買い物をするためではなくて、サロメチールを塗るためです。
ちょっと休憩をしているときに目の前を都古さんが、行かれます。
そのしばらくあとを、追いかけていきます。
市内ってなんか、複雑で嫌いです。
途中で道を間違って、しばらく迷走しちゃいました。
大周りになりながらも、なんとかコース復帰することに成功しました。
そして、そのまま、ゴール。
いつものように、セルフでインスタントのうどんを作りますw
食べて帰ろうかと思っていると、車でロータ氏がやってきました。
結局、完走できなかったようです。

こうして、私の今年のチャレンジは幕を閉じたのでした。

お願い。
上り坂だけは勘弁してくださいOrz