ロードレースの季節

もうじき、ジロ・デ・イタリアが始まります。
ツール・ド・フランスと同じくらい有名なロードです。
ロードレースの過酷さを知らない人も多いと思います。
その過酷さは半端ではないです。
一応、休息日は設定されているものの3週間ぶっ通しで一日に200キロくらいの道を走りきる競技です。
そのコース自体も、全部が全部舗装された道ばかりではないです。
時には古い石畳の道を走ったり、所々、ただ単に地面をならしただけのような所を走ります。
もちろん、坂道も関係ないです。
よく、ロードバイクの細いタイヤを見てパンクしやすそうとか思う人がいると思います。
そう言うのは空気圧のが管理がしっかり出来ていないからなんです。
本場のロードバイクがマウンテンバイクが得意とするあれた路面でもパンクすることが出来るように、実は丈夫です。
しかも、そう言う競技に使用されているタイヤは何も特別なタイヤではないです。
ごく普通に入手できるタイヤです。
まあ、自転車自体が簡単に入手できる点が他の競技と違う点でしょうか。
たとえばの話、F1に使われている車が欲しいと思っても買うことが出来ないですよね。
自転車の場合には買うことが出来たりします。
もっとも偉大な帝王、アームストロングが使用したバイクと同じ物を誰でも簡単に買うことが出来ます。
まあ、普通自動車が一台買える人はあまりいないだろうけど。
それでも、ちょっとでも頑張ったら買える値段であるというのは魅力です。

ロードレースと言うからには、スピードを競う競技です。
けれども、その順位をつけるには結構ややこしいルールがあります。
ゴールの直前2キロの場合に限り、直前に属していたタイムが採用されるというルールです。
自転車というのは常に落車の危険と隣り合わせです。
とくに、ゴール直前になるとライバルをけ落とすために、しのぎを削っている区間でもあります。
そういうところで、落車してもその落車する直前に所属していた集団のタイムが採用されるのです。
ぶっちゃけ、トップの集団に所属していたらトップで入った選手と同じ時間が採用されるわけです。
なお、ツールなどの場合にはそのときの区間ごとのタイムの合計が小さい選手が優勝します。
その優勝する資格を持っている選手が着るジャージがマイヨ・ジョーヌです。
ここ、7年ほどはただ一人のためだけのジャージでしたが、今年は誰が着ることになるのか楽しみです。
フランドルで優勝した、ボーネンが今のところ資格があるのでしょうかw
そう言う総合タイムの他に、山岳ポイント、スプリンターポイントなどがあります。
これは、それぞれ、一番最初に、そこを制覇したのかで、ポイントを割り当てているのです。
ちなみに、ロードレースはチーム競技です。
白雪姫と七人のこびとたちのように、一人のエースとアシストと大まかに分けることが出来ます。
エースというのは、当然、チームの勝利のためにここぞと言うときに力を発揮できる人。
アシストは、時にはエースの体力を温存させるための風よけになったり、かいがいしく食料をデリバリーする人のことです。
時には、エースを勝たせるために機材の提供なんて事もしなければなりません。
それらの区分けは大抵、脚質によって大体決められているようです。
スプリンター。
爆発的な脚力を生かして、一気に集団から逃げる役割を持っている人です。
集団が小さければ小さいほど、同じ時間になる人が少なくなるのでそう言う状況を作る役割を持っている人です。
まあ、たいていの場合は、こういう逃げを決めれることが少ないです。
と言うのも、単独で走っていたら空気抵抗がありすぎて早く走れないからです。
空気抵抗を減らすために大抵、ひとかたまりの集団になって走ってます。
クライマー。
上り坂を物ともせずに駆け上がることが出来る人です。
オールラウンダー。
エース級の人に多い、スプリンターやヒルクライマー両方の特質を持った人のことです。
あと、これは脚質ではないかもしれないけれど
ダウンヒラー
下り坂専門の人です。
最近、休載がちのイニシャルDの主人公がやっている、峠でのバトルを自転車でやっているようなもんです。
もっとも、こちらの方はかなり命がけです。
それはそうで、いくら危険と入って自動車の場合、ブレーキはしっかり効きます。
おまけにコースアウトしても、運が良ければ自動車が衝撃を吸収してくれます。
それを自転車でやっているわけだから、転倒すれば大怪我必至です。
時には100キロ以上のスピードをノーブレーキで駆け下りるのです。
こういう芸当が出来るには、ある種の才能みたいな物が必要です。
それゆえ、こういう事ができる選手は一目置かれます。